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薬の副作用について

日頃は伊藤内科に来ていただいてありがとうございます。当院では、薬をお出しするときにその作用、副作用などについて簡単ではありますがメモ(薬品情報)をおつけしております。そのメモの見方、特に副作用について御説明いたします。

  • メモにはまず、薬品名として薬の名前が書いてあります。
  • 次にその薬を見分けられるように薬の色や形と識別コード(錠剤に印刷されている記号)が書いてあります。
  • 次にはたらきと用法・用量が書いてあります。
  • 注意事項・薬の相互作用・副作用がそれぞれ薬の♯Noに対応した番号が文末に( )つきで、 …は避けてください。(1) とか、…の時は、すぐ受診してください。(2) のように書いてあります。

副作用について

その薬の目的とする作用以外の好ましくない作用を副作用と呼びます。 書いてあるものは、時に起こり得る副作用を示していて、だいたい20人から1000人に1人の割合で起こるものがほとんどです。まれにしか起こらなくて、あまり重要なものでない副作用については書いてありませんので、気になることがありましたら先生にお聞きください。なお、まれと言うのは1000人に1人未満のことを指しています。

副作用の中にはある薬についてだけ起こる特殊なものもありますが、多くの場合 起こる副作用はだいたい決まっています。よく見られるもの、大事なものは 胃腸症状、肝障害、腎障害、血球減少、アレルギーです。

胃腸症状について

口から飲む薬ですとどんなに弱い薬でも胃腸の調子がおかしくなる人がでてきます。たとえ消化剤とか胃薬でもそうです。ですから多くの薬の注意事項のところに胃腸の症状が入っていますが、特に胃腸を荒らすことがはっきりしている薬以外は胃腸の副作用は心配しなくてもよいと思います。

(胃腸を荒らす代表的な薬:解熱・鎮痛薬、ステロイド(飲み薬)、消炎・鎮痛剤、造血剤などで、これらは市販薬でも起きることがあります)

肝障害、腎障害について

またどんな薬でも体に吸収されると必ず肝臓か腎臓を通ります。そこで肝臓や腎臓で悪さをして血液検査で肝機能や腎臓の数字が上がることがあります。この場合症状はほとんどありません。したがって薬だけ飲んでいて、血液検査を受けていないのは少し心配です。副作用が起きていないかどうか調べるためにも、個人差はありますが、先生と相談したうえで、1年に1回程度は血液検査を受けてください。

血球減少について

血球減少とは血液に含まれる細胞の赤血球、白血球、血小板が少なくなってしまうことを言います。赤血球が少なくなれば貧血になります。白血球が少なくなれば細菌に対する抵抗力が減少してしまいます。血小板が少なくなれば出血しやすくなります。いずれも怖いことですが、多くの場合は程度が軽く、薬を飲むのをやめれば自然に治ります。前もって予想することは難しく、起こらない人は何日のみ続けようと起きませんが起こす人は2~3日飲んだだけで起きてしまいます。白血球が極端に少なくなる( 1000ぐらい)とまず熱がでます。しかしそれ以外にカゼと比べて特に変わった症状はありません。つまり、かぜの症状が長引く場合は、かぜそのものの悪化だけでなく、飲んでいる薬による副作用がないかも確認する必要があるからです。

アレルギーについて

あとアレルギーには十分気をつけてください。残念ながら前もってその薬にアレルギーがあるかどうかを調べる方法はありません。一般的にはいろいろなアレルギーを持っている人は薬にもアレルギーをもっていることが多いようですが、そうでなくてもいきなり薬でアレルギーがでることがありますから油断はできません。

ですから一度でも薬で発疹(赤いぶつぶつ)がでた人は必ず何の薬ででたのか記録しておいてください。

ただのかぜ薬とか抗生剤というのではなくて、その薬の正確な名前(市販薬なら商品名)をお薬手帳に書いておくか、メモにしてマイナンバーカードと一緒に持ち歩いてください。

span>一度でたら同じ薬を飲めば必ずでると考えてください。しかも2回目の方がひどくでることがあります。よその病院にかかるときも薬でアレルギーがでたことを必ず言ってください。

アレルギーがでやすい薬は、抗生物質と解熱・消炎・鎮痛薬です。(薬によって多少違いますがだいたい120~160人に1人の割合です。)

ですので、新しい薬を飲んだときに、急にぐあいが悪くなったり、体に発疹(赤いぶつぶつ)ができたりしたらすぐ薬をやめて先生に相談してください。

その他の副作用について

そのほかいろいろな副作用が書いてありますが わかりにくいものをいくつか御説明いたします。これらの症状では? と思ったらすぐ相談してください。

  • ショック :薬を服用してから比較的短時間に気分不良となり、血圧が低下する。
    かなり重症な状態です。
  • アナフィラキシー :呼吸困難を伴うアレルギー反応の一種。 ショックになることもあり、かなりの重症。薬を飲んでからごく短時間で起こることが多い。
    この2種類は起きたらすぐ救急車を呼んでください。
  • 大腸炎 :主に抗生物質を飲みだして、数日たってから急に下痢、腹痛、血便がでる。
  • 皮膚炎 :全身にできた発疹(ぶつぶつ)のひどいやつと考えてください。口や目の中にもできるほどひどいものはすぐに当院か皮膚科を受診してください。
  • 横紋筋融解症 :特にコレステロールの薬で報告されています。腎臓の悪い人に起こりやすく、全身の筋肉痛が起こり、手当てをしないと腎不全になることもあります。
  • 低カリウム血症 :利尿剤で時々、漢方薬でまれにみられます。血液中のカリウム(K)が少なくなることで、筋肉の異常や不整脈を起こします。症状として、疲れやすさ、筋肉のけいれん、動悸などがあります。

最後に

薬は病気を治すのにどうしても必要なものですが、副作用には十分注意する必要があります。薬について心配なことやおかしいなと感じることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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