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M2BPG1てなに?
〜肝臓の“硬さ”を見える化する検査

1. 肝臓とは?

肝臓は、お腹の右上にある人体で最も大きな臓器です。

「沈黙の臓器」とも呼ばれ、異常があっても自覚症状が出にくいのが特徴です。

主な働き

  • 代謝: 食事から摂った栄養を体が利用しやすい形に変えて貯蔵します。
  • 解毒: アルコールや薬、体内の老廃物などの有害物質を無毒化します。
  • 胆汁の生成: 脂肪の消化吸収を助ける「胆汁」を作ります。
肝臓のイラスト
肝臓の位置と構造(日本語表記)

2. 肝臓の「線維化」とは?

肝臓の細胞が炎症(肝炎)などで壊れると、その傷を修復しようとして「コラーゲン」などの線維(せんい)成分がたまります。これが繰り返されると、肝臓全体が硬く変化していきます。これを「肝臓の線維化」といいます。

肝臓の線維化の進行を示す図
肝臓の線維化の進行度(M2BPGiマーカーについての説明図)

線維化が進行すると、肝臓はゴツゴツと硬くなり、やがて「肝硬変」へと進行してしまいます。肝硬変になると、肝臓の機能が著しく低下し、肝がんのリスクも高まります。

主な原因

ウイルス性肝炎(B型・C型)、アルコールの過剰摂取、脂肪肝(肥満や糖尿病によるもの)などが原因で起こります。

3. M2BPGi検査とは?

採血管のイメージ

M2BPGi(エムツービーピージーアイ)は、肝臓の線維化の状態を調べるための新しい血液検査マーカーです。

これまで、肝臓の硬さを正確に知るためには、お腹に針を刺して肝臓の組織を採取する「肝生検」という検査が必要でした。しかし、M2BPGi検査は通常の採血のみで簡単に調べることができます。

メリット

  • 体への負担が少ない(採血のみ)
  • 短時間で検査が可能
  • 肝臓の線維化の進行度を数値で評価できる

4. M2BPGi検査の数値の見方

検査結果は「C.O.I」という数値で示されます。数値が高いほど、肝臓の線維化が進行している(肝臓が硬くなっている)可能性が高くなります。

M2BPGi 値 (C.O.I) 判定 状態の目安
1.00 未満 陰性(正常範囲) 大きな線維化は見られません。
(健康な肝臓に近い状態)
1.00 ~ 3.00 陽性(軽度~中等度) 線維化が始まっている可能性があります。
慢性肝炎などの疑いがあります。
3.00 以上 陽性(高度) 線維化がかなり進行している可能性があります。
肝硬変に近い、または肝硬変の状態が疑われます。

※ 上記は一般的な目安です。実際の診断は、医師が他の検査結果や臨床症状と合わせて総合的に判断します。

5. こんな方におすすめの検査です

以下のような項目に当てはまる方は、肝臓の線維化が進んでいるリスクがあります。
一度検査を受けることをお勧めします。

  • B型肝炎、またはC型肝炎ウイルスのキャリアの方
  • 健康診断で「脂肪肝」と言われたことがある方
  • 日常的にお酒をよく飲む方
  • 肥満気味の方、または糖尿病の方
  • AST(GOT)、ALT(GPT)などの肝機能の数値が高い方
  • 長期間、健康診断を受けていない方

6. 定期的な検査の重要性

肝臓の線維化は、初期段階であれば適切な治療や生活習慣の改善によって、ある程度元の状態に戻る(改善する)可能性があります。しかし、完全に硬くなってしまった「肝硬変」の状態まで進むと、元の状態に戻すことは非常に難しくなります。

自覚症状がないうちにM2BPGi検査などで定期的に肝臓の状態をチェックし、線維化の進行を早期に発見することが、将来の肝硬変や肝がんを防ぐための鍵となります。

7. 日常生活で気をつけること

食事・アルコール

栄養バランスの良い食事を心がけましょう。過度なアルコール摂取は肝臓に大きな負担をかけます。休肝日を設けるか、場合によっては節酒・禁酒が必要です。

運動・体重管理

適度な運動は脂肪肝の改善に効果的です。肥満は肝臓の線維化を促進する要因の一つですので、適正体重の維持を目指しましょう。

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